楽天がパソコンから検索履歴を収集 個人情報を無断利用?

ニュースソース(1)(MSN産経ニュース)
ニュースソース(2)(Nikkei.net)
ニュースソース(3)(SEM酒場)
いやね、微妙なんすよ。これ。
なんで微妙かって、まずちょーがつくほど今更感満載の記事なんですよね。
某ポータルの生臭坊主のKuroyagi氏も昨年の10月に「#今さら感あるけど大事なので。」って書いているネタをsembear.comで10カ月遅れで扱う今更感。
あと、それと同時になんで今頃産経新聞の記者はこれに飛びついたのか、っていう微妙感。
ま、他にも微妙な感じあるけれど、とりあえず本題へ。
問題が指摘されたのは、楽天が昨年6月から自社の検索サイト「インフォシーク」に導入した「楽天ad4U(アドフォーユー)」と呼ばれる広告配信システム。これは、インフォシークを訪れた利用者のパソコン上のブラウザ(閲覧ソフト)内に蓄積された過去のサイト閲覧履歴を15種類に分類。楽天がその情報に基づき、利用者の閲覧履歴に合わせた分野のネット広告を配信する仕組み。
ちょっと説明がわかりにくいのでぶっちゃけて書けば、要は広告の配信時に、広告を閲覧しているエンドユーザーがどんなサイトに訪問しているかというのを調べ上げて行動を補足する、ってことなんだが、まあ、その部分の説明は前述のKuroyagi氏のポストやNikkei.Netでの高木浩光氏の記事に詳しくあるので是非熟読していただきたく。
通常の行動ターゲティングであれば、普通自社(ないしは自社を含むパートナー企業)内部でのユーザーの行動履歴(検索キーワードがどんなだとかどんなコンテンツ見てるとか、そこらへんですねを参照して表示する広告を出し分けるわけだが、今回の楽天Ad4Uに関して言えばブラウザのバグを利用した悪質な行動履歴のHackでしかないわけで、正直好きじゃない。
あのね、これを言うと問題発言かもしれないんだけど、究極的にはエンドユーザーのあらゆる行動を補足して行動を出す、っていう流れに行くとは思うんですよ。一応厳密を期すために言うけど、この楽天Ad4Uという商品は問題だと思う(理由は後述)、ただし自社とそのグループ内のデータではなくそれ以外のデータも使った行動ターゲティングの配信やりましょう、っていうのは善か悪かとか、好きか嫌いかとかっていう話の前にまず理論とか思想のレベルとしては、多分あり。
いや、上の発言が微妙なのはわかってるんだけど、行動ターゲティングの究極系として、自社とそのグループだけじゃなくエンドユーザーのウェブの行動履歴をできるだけ多く補足したい、っていう願望は、恐らく行動ターゲティングという商品を設計する上で割と普通の話だと思う。ただね、理論とか思想のレベルで「それ以外のデータも使った行動ターゲティングの配信」ってのはたぶんいろんな人がいろんなことを考えてるんだけど、それこそユーザーのプライバシーの話とかいろんな制約の中でいろんなアイデアをボツにしたりしてるわけです。
じゃあおまえは行動ターゲティングの理想を実現した楽天Ad4Uを擁護するのか、っていわれそうだけど、ハッキリ言っちゃえば擁護しません。むしろ軽蔑します。
sembear的に今回の楽天Ad4Uって何が問題なのかというと、Kuroyagi氏のポストとかITProの記事にもあるように、これ特許を申請してるんですよ。
特許とっちゃうか、と。
そもそもブラウザのバグでしか成立しえない商品を、特許も申請して世にリリースするか、と。
それってプロとしてどうなんだろうか、と。
あのね、広告商品をリリースする上で、絶対責任者(PM)がいると思うんですよ(俺もそういう仕事を生業にしてるわけだが)。
会社の中でのいろんな指示(ぶっちゃけお金稼げ!って指示ね)とかプライオリティのなかで、なくなく商品を開発してリリースしなきゃいけないことってのは当然あるんですよ。ただね、PMとしては商品をリリースしてなんぼだし、それでどれだけ売りが上がるかってのも考えなきゃいけないし、なので最終的に会社が決定したことを覆すことって、基本できないんです。ま、おれはたまにやってたような気もするが。
エンドユーザーの行動履歴をぶっこぬく商品をリリースしたってのを、上の理由から100歩どころか10000000000歩ぐらい譲って許容したとしても、ブラウザのバグを利用して、それを特許だと言ってしまえるプロ意識の無さにハッキリ言ってがっかり。具体的に言うなら、ブラウザのバグに依存した広告商品をだす、ってのは会社の中の話として泣く泣く許容したとしても、プロ意識があるなら、バグに依存したビジネスモデルで特許なんて申請できないでしょ。
特許を取るってんだったら、まずそんな自分とこのシステムと完全に違うものに依存するなんてあり得んですよ。しかもそのシステムのいつ回収されるともわからないバグに依存したビジネスモデルの特許申請なんて、ハッキリ言って恥ずかしさ以外のなにものもないと思うんだが。
まあ、そう思わないのであれば、それはそういうものかもしれないのだけどね。だとしても他社のシステムのバグに依存するビジネスモデルってのは、やっぱり駄目だと思うよ。それを商品設計の前提に入れるってことも、正直あり得ないと思うし。

近況報告

というわkで8/1付けでとあるインターネットポータルを運営している企業に転職しました。
とはいってもポータルに関係するところは、今のところあんまりやってないけど。
まあ、まだ3週間もたってないのでなんともいえない部分もありますが、それなりに楽しくやってます。
っていうかすんごい忙しいのだ。
今後ともぼちぼちこのBlogは更新していくつもりです、でもまたあんまり変なこと書けないよなあ。
まTwitterでもくだらないことも含めて情報発信をしているのでよろしければFollowしてあげてください。
取り急ぎ、元気にやってますよ、ってことだけですが。