検索シェア2008年版

ニュースソース(ITPro)
ニュースソース(ComScore)
さて普通にSEMっぽい議題です。
ITProより
ネットでの視聴率調査会社であるネットレイティングスの調査結果を引き、2008年11月の「サーチ」カテゴリーでのページビューが、Yahoo! JAPANの44%に対し、Googleが41%まで迫ったことを明らかにした。
サーチカテゴリーでのPVの計算っていうことは、Yahoo!でいうとこのページのドメイン。つまりsearch.yahoo.co.jpのPVとGoogleの検索結果のPVの比較ってことなんだと思いますが、これって検索のシェアのカウント方法としてはどうなんだろうかと思います。
例えば検索回数は1回なのに、検索結果の次のページをクリックした場合、PVは2になるので1検索で2PVとかになるんですよね。この数字を比較してもそれが検索のシェア、というのはやや厳しいような気がします。
あとYahoo!の場合はsearch.yahoo.co.jpのドメインが明確にわかりますがGoogleの場合はどうやって切り分けているのかもちょっと疑問。
GoogleとYahoo!の差が縮まっていることは間違いないと思うけれど、このデータの見せ方はやや微妙。
一方ComScoreは
9月はYahoo! Sitesが30億回以上の検索回数を記録し、市場の51%を占めトップの座を獲得しています。続いてGoogle Sitesが23億回(シェア39%)で2位、楽天が1億2,000万回(同2%)で3位、Microsoft Sitesが9,000万回(同1.5%)で4位を獲得しています。
とこちらはPVではなくて検索回数でのシェア表示。こちらのほうがデータの取得方法としては信憑性があるでしょう。
面白いのは一人当たりの月間検索回数。
Yahoo!–> 58.9
Google–> 54.7
つまりYahoo!は一ヶ月一人当たり59回検索していて、Googleでは55回検索。ほほう、と感心もするけれど、でもGoogleのほうがFrequencyが低いって言うのはなんとなく違和感を覚えるなあ。
言い方を変えるとGoogleのほうがRelevancyが高いので、検索をやり直さなくても検索結果が十分適合性が高い、っていう可能性もあるのかもしれない。
まあデータなんで、これ自体が何かあるのではなく、これを元にどうするかが大事なんですけどね。

動画検索、画像検索の SEO を考える前に

ニュースソース(CNET Japan)
このコラム、もうちょっと掘り下げてみましょう。
ちょっと引用が長いですが
「10本の青い Web ページへのリンク」を表示するだけだった検索エンジン各社の Web 検索が、2007年春以降、様変わりしてきた。検索意図に応じて、Web 検索結果上に動画や画像、Blog、ニュースなど、多岐にわたるデジタルコンテンツを混合して表示するブレンド検索(blended search)がそれの契機だ。
2007年5月に Google は「ユニバーサル検索(Universal Search)」という名称でリリースし、現在は日本を含む150か国、100言語にて利用可能となっている。また、日本最大の検索シェアを誇る Yahoo!JAPAN もこの12月に正式に Yahoo!ダイレクト検索の1つとして地図や不動産、グルメ、ショッピングなどと連携して、関連語句での検索時に Web 検索に直接それらを複合的に表示するようになった。
こうした検索技術・サービスの進化は、ネットリテラシーの低い検索利用者でも自分が探し求めている情報を簡単に探せるようになること、検索機能を切り替えずともかつて知りえなかった様々な情報にアクセスできるなど、検索体験がかなり向上することになるだろう。

まずは最初の段落、多岐に渡るデジタルコンテンツを混合して表示する、ってことはつまりVertical SearchのFederationってことなんですよね。
「10本の青い Web ページへのリンク」を表示するだけだった検索エンジン
つまりこれって、今までの検索エンジンってことなのですが、言い換えると、今までの検索エンジンは、Webpage検索に特化したVertical Searchだといえないわけではないわけです。
地図検索、動画、ニュースなど各々の専門分野に特化したVertical Searchを統一のアルゴリズムでFederationしてより適合性の高い検索結果をユーザーに表示しようとする流れがBlended searchなんでしょうね。
言い換えると今までわれわれ業界人も含めて「検索エンジン=インターネットのページを探すもの」という固定概念を持っていて、それはつまり、HTMLファイルがインターネットのデータの主役だったために生まれた固定概念だったと思うんですよ。
それが、そもそもブロードバンドであったりとかWeb2.0(すでに死語だろ)なんだとかっていうインターネットそのものの進化によってHTMLだけを検索するだけでは本当の検索体験とは言えなくなってきた、というところが本質なんだろうと思います。
インターネットそのものがリッチになってきているのに検索エンジンはリッチにならなくていいのか?と。
また、検索サービス提供側にとっても検索結果のレリバンシー(関連性)を高め、便利になることで多くのユーザーに利用してもらえる。そして、利用者が増加し継続的に利用してもらうことで、広告収益も得られるというメリットがある。こんな具合に検索結果の複合化・ブレンド化は意味があるものだろう。
もう一個。
通常検索エンジンって言うのは検索→検索結果→ウェブサイトという流れになるので、ユーザーをサイトから外に送出する役割がメインで、つまりそれは自社ドメイン内部でのPVや滞在時間を増やす、という流れにはなりませんでした。
実際にGoogleから発表があったデータだったと思うけど、Universal Search以降、Google MapとかGoogle NewsというGoogleの他ドメインへのユーザー送出が増えてGoogle.com全体のPVが増えた、という話があります。
要は検索だけのMonetizeだけでは成長曲線を描きづらくなってきていて、そのためにはMapであるとかNewsのMonetizeを加速させないといけない、そうなると現状のPVでは厳しいよね、って言う話もきっとあったんだろうなあ。

オーリックの「RTmetrics」をベネッセが全社規模で採用

ニュースソース(Internet.com)
ようやく最近毒気が抜けてきて、トラッキングツール業界を俯瞰して見られるようになったかも。
RTmetricsはいいツールだと思いますよ。でもそんなことを書くためにBlogに投稿しているわけではなくて。
検索エンジンマーケティングのみならずWebマーケティングでトラッキングツールの重要性は増す一方。
さらにAPIとの連動だなんだかんだで高度化もしていく。
ただ今後のOnline marketingという枠組みで言うと、従来の指標-例えばPVとかSessionとかCPAとかCVRとか-だけでは近い将来立ち行かなくなるだろうとは思う。
#じゃあ将来必要になるのはどういう指標なんだ、という意見もあるだろうけど、それは自分の次のビジネスアイデアなのでないしょ。
ただネット広告業界の持続的な成長のためにはトラッキングツール業界が果たす役割は大きいと思うので、この業界は今後ともWatchしておきます。

米ヤフー、従業員に解雇通知の発送を開始

ニュースソース(CNET Japan)
なんか正直げんなりしました。このニュース。
1520人という解雇対象者の大部分は、Yahooの米国内拠点で働く従業員で、その所属先は数多くの部門にわたっているという。
自分の友人も数名今回の解雇対象でした。正直みんな性格的にもスキル的にも仕事ができる人間で、一緒に苦楽をともにした仲間だったので、我が事のようにつらい感じはします。
「(来るべき人員削減に際して)包括的な見直しを行ったが、合格した部門は1つもなかった」と、Yahooの広報担当者Brad Williams氏は話し、どの部門の従業員を削減すれば最も有効かについて、同社は戦略的に検討したと述べた。
まあ、確かにこのご時勢ですからいろんな見直しをしたんでしょうが。なんかつらいなあと。
米Yahoo!の現状から言って、将来性であるとか、可能性であるとかを考えられない状況ではあると思うので、仕方ないのかな、と思わないこともないのですが。でもつらいよ、このニュース。
また、削減前の段階で39億ドルの年間支出を抱えるYahooは、施設を整理統合して、部門のいくつかをより運営コストのかからない地域に移動させるほか、一部の事業を終了したり、メンテナンスのみを行うモードに入れたりするなどして、この4億ドルという削減目標を達成する計画だ。
なんかさ、インターネット企業がチャレンジを忘れちゃいかんと思うんですよ。
上場企業なので売り上げも利益も当然追求しないといけないので、リストラ自体を否定しているわけではないのですが。メンテナンスモードにするにせよ現状が雌伏の時期であることを願ってやみません。
というわけでこのBlogいい加減ちゃんと更新始めないと。。。