Yahoo Serving Images in Sponsored Search Listings(2)

ニュースソース
前回の記事
前回のポストで、今回のYahoo! incの新しい検索連動型広告の表示方法は、画像が挿入されることで、より「広告」っぽい見せ方だととらえられる、ということを書きました。
ただ、個人的には実は全く逆だと考えています。
個人的にはGoogleやAskが提供しているユニバーサルサーチがSEM業界にどのような影響を与えているのかをリサーチする、という一つの目的があり、去年の8月カリフォルニア州サンノゼ市で二年続けてSES San Joseに参加してきました。
その時Askのとある人が、Askでユニバーサルサーチを提供し始めたところ検索結果の二ページ目を参照するユーザーが約30%減った、という結果をシェアしてくれました。
ユニバーサルサーチとはWebページだけでなく画像や動画なども一元の検索結果画面で提供する、というユーザーインターフェースですから、これはつまり、検索結果がテキストだけで返ってくる、という現在の検索エンジンの一つの進化形を示していると考えてよいでしょう。しかも2ページ目を見るユーザーが30%も低下した、ということは、基本的にはユニバーサルサーチのほうが従来のテキストだけの検索結果よりもインターネットユーザーに対する満足度が高い、ということになります。
この状況だけ考えればユニバーサルサーチは検索エンジンの在り方として次のスタンダードになりうるポテンシャルを秘めている、といってもいいでしょう。逆に言うとテキストだけ返している検索エンジンではもはやインターネットユーザーの満足度を満たせなくなる可能性がある、ともいえます。
ここで検索連動型広告に目を向けてみると、現在の検索連動型広告はGoogleのアドワーズもオーバーチュアのスポンサードサーチも、旧態依然としたテキストだけ返す検索結果に対してのみ親和性の高い広告表示をしてきました、つまりこれは検索エンジンそのもののユニバーサル化には対応できていないと言えるでしょう。ポイントになるのは検索エンジンの進化に検索連動型広告も付いていかなければならず、つまり検索連動型広告のユニバーサル化をどこかで考えていかなければならないといえます。
今回のYahoo!の表示方法は、そういう意味では検索連動型広告のユニバーサル化の第一歩、ととらえるべきなのかもしれません

Yahoo Serving Images in Sponsored Search Listings

ニュースソース (Search Engine Journal)
米Yahoo!が一部の検索連動型広告の表示に画像を加えて表示しています。
さて、このことを真剣に考えてみましょう。
そもそも検索連動型広告の存在意義のひとつに、あたかも検索結果かの様な表示形式、というのがあったことは、程度の差こそあれ業界関係者みんなが認めるところでしょう。
サーチワードバナーのような形ではなく、検索結果の一部として広告が提供されている、というのが検索連動型広告の不文律だったはずです。
それゆえにサーチワードバナーなどよりもインターネットユーザーの興味関心をダイレクトに広告に引き付けることができた、ともいえますし、それが今日の検索連動型広告の発展を促進している、ともいえます。
今回の米Yahoo!のこの見せ方は上に記したような、今までの検索連動型広告の存在意義に一石を投じるActionだと個人的には思っています。
つまり、あたかも検索結果の一部っぽく表示することでインターネットユーザーの支持を集めていた検索連動型広告を、画像と一緒に表示させることで逆に「広告」っぽく見せる、というActionです。
現在検索連動型広告に関して言えば、検索結果ページで「広告である」ということを背景色を変えるなどして明示しています。
#個人的には、特にYahoo!陣営はGoogleよりも「広告である」ということを検索結果ページで明示しているかな、考えています。
#というのは、たまにGoogleとYahoo!の検索結果画面を比較すると
#ディスプレイの色具合によってはGoogleのAdWords枠の色が、検索結果の背景と識別できないことがあります。
#自分だけかもですが。
画像が入ることで、広告っぽく見せる、という方向性に拍車がかかるであろう、ということは容易に予想がつきます。
ただ、それがもたらす効果についてはじっくり考える必要性があります。
端的にいえば、これによってユーザーの動向がどう変わるのかを注視していく必要性があると言えるでしょう。
時間も遅いので、続きは次回。

米大手モバイル広告のAdmob、2月に日本市場参入

ニュースソース(CNET Japan)
別にモバイルのSEMでもないのでカテゴリが微妙ですが。。
2007年初夏に日本市場参入の可能性を検討した結果、今後の海外展開における重要拠点であると判断。2007年末までに日本語サービスのベータ版システムを完成させた。
まず日本の携帯市場の成長が諸外国とは独自の進化を遂げているのは業界人であれば常識で、その一方で技術、インフラ、端末性能などの平均点では諸外国を大きく引き離しているという見方もできます。
その反面キャリアの存在や端末の利用シーンなどで日本のモバイル市場が閉鎖的であるという事実もあるので、相当な議論にはなったでしょう。
んで引用の順番が逆かもしれませんが
Admobは2006年設立。2008年1月現在、米国、英国、インド、南アフリカ共和国など英語圏である160カ国で事業展開している。サービス開始後1年半程度で、2750のメディアに向けてクリック保証型のバナーおよびテキスト広告などを配信し、直近の月間インプレッションは20億を突破した。
160ヶ国で事業展開して40億PVって、予想以上に少ないな、というのが正直な印象。逆に言うと日本のモバイル広告が諸外国よりも大きなポテンシャルを秘めているという証拠とも言えるでしょう。
電通の発表によると、日本の2006年におけるモバイル広告市場規模はネット広告全体の約1割にあたる390億円。7割のネット利用者が携帯電話端末経由でもネットを活用している日本において、「モバイル広告市場は間違いなく成長市場」(Niren Hiro氏)と期待されている。
モバイル広告の分野は確かに成長のポテンシャルは昨今の広告市場では間違いなくNo1でしょう。
GoogleやOvertureのように「黒船」になれるのか、注目です。

マイクロソフト、ファストに12億ドルで買収提案

ニュースソース(CNET Japan)
若干地味なニュースにも見えますが大事なニュースです。
Microsoftは突如として、エンタープライズサーチ大手のFast Search & Transferを12億ドルで買収する提案をしていると発表した。
おっと、FASTといえばもともとallthewebも保持していた北欧の検索エンジン企業の雄です。
allthewebはその後Overture(現Yahoo! Inc)に買収され、その後Overtureが保持していたAltavistaのEnterprise Search部門をFASTは買収しています。
Microsoftはしばらく前から今回の買収案件(コード名「Ferrari」)に取り組んでいたが、ここ数日で話し合いが一気に熱を帯びていた。
フェラーリって。。。ともかく、続きましょう。
今回の動きは、Googleやその他の競合他社を相手にした全面的な検索戦争におけるエンタープライズサーチの重要性を示すものだ。
エンタープライズサーチの厳密な定義がそろそろ必要な市場のフェーズに差し掛かっていますが、たとえばFASTの検索技術は、日本では楽天の商品検索などに使用されていることは非常に有名です。
楽天の商品検索などは一般に「検索エンジン」と呼ばれるGoogleやYahoo!などとは検索対象が違うため一般の検索エンジンマーケティングと同列に扱うことはできませんが、かといって楽天の商品検索は、おそらく検索回数としては日本でもトップクラスのボリュームであることは容易に想像できます。
そういった検索をどうMonetizeするか、と考えるとやはりEnterprise searchをSEM的な視点から考えることは重要だと思われます。
昨今の検索エンジンがウェブページから画像、動画まで検索対象を広げている状況ではFASTの優秀なMultimedia search(特に動画検索)は、検索に関連する企業であれば魅力的な買収対象でしょう。
また深読みしすぎかもしれませんが、将来的にこのFASTの技術が現在Microsoftが提供しているLive searchにも影響がないとも言い切れないでしょう。

2007年の検索連動型広告とコンテンツ連動型広告費、アウンが試算

ニュースソース(CNET Japan)
2007年のパソコン向けP4P広告費は、検索連動型広告が前年比123%で1078億円、コンテンツ連動型広告が前年比209%で199億円となり、全体でも前年比132%で1277億円にまで市場が拡大した。
ほほう、とか思ったこの数字なんだけど、一点激しく微妙です。というのはこの一節。
コンテンツ連動型広告が前年比209%で199億円となり
2007に209%成長で199億円ってことは2006年段階では199億円÷2.09が市場規模で100億円以下ってことになりますよね?
ところがこちらの記事で同じくアウンコンサルティングは2006年のコンテンツ連動型広告の市場規模を以下のように試算しています。
一方、コンテンツ連動型は前年比約2倍の159億円で予測を下回った。
この記事自体は2007年1月の記事なので予測値ではないという認識なのですが、この数値のずれはなんなのでしょうか?
揚げ足を取るわけではないですが、ちょっと予測値の試算に「?」がつくのは事実です。
個人的にはコンテンツ連動型広告の市場規模について2006年段階で159億円、2007年で199億円というのはそれなりに納得しています。
ただし209%の成長がなされたとは思っていません。
コンテンツ連動型広告市場はOvertureとGoogleの二巨頭に続きMicro AdやBrainerなどSmall playerもそれぞれがんばっているので、CGMやSNSの隆盛の波にも乗って、市場の成長カーブは今後指数関数的に上昇していくことは間違いないがゆえに、冷静な市場分析が必要な部分だとは思います。
コンテンツ連動型広告の話はちょっとおいておいて、モバイルSEMの成長について。
さらにオーバーチュアやグーグルが、モバイルサイト「モバゲータウン」や「mixi モバイル」などと提携して広告配信を始めたことも、広告出稿企業および広告配信数の増加に影響している。
モバゲータウンもmixiもパートナーとしてはOvertureのパートナーですが、キャリアが「ホームページ」を抑えているモバイルインターネットでは
(1) キャリア
(2) 広告ネットワーク(OvertureとかGoogleとか)
(3) モバゲーやmixiのようなサイト
という三者間の動向を分析しなければなりません。
なんにせよ当面モバイル広告市場は混沌とした状態が続くことは間違いなさそうです。

広告を見て携帯電話でワード検索を行ったユーザーが3割を超える

ニュースソース(Japan.Internet.com)
モバイル SEO やモバイル向けの検索連動型広告の話題が増えてきた。携帯電話におけるワード検索の利用が高まっているようだ。今回は久々に「モバイル検索」について調査を行ってみた。
というわけで復活第一弾のネタは昨今自分的にも流行のモバイルSEMです。
3位以下は「URL を手入力」33.3%(100人)、「ワード検索」30.7%(92人)となっており、モバイルの世界でも検索サイトの利用は高まっているのがわかる。
この3割以上のユーザーが広告を見て検索をする、という数字は自分の予想以上に高い数字でした。
おそらく「広告を見て」検索する、ということは、「○○で検索して下さい」という広告、すなわちナビゲーショナルクエリ系の広告の増加にも影響されていると考えられます。
さらにリサーチは続き
では、ワード検索でユーザーが欲しい情報にたどり着いているのかを見てみよう。上記の質問で「ワード検索」を選んだ92人に「ワード検索の結果、調べたいことは見つかりましたか」との質問を行った。
「簡単に見つかった」との回答は43.5%(40人)で、「なんとか見つかった」52.2%(48人)との合計は95.7%にも上る。「見つからなかった」のは4.3%(4人)であり、モバイル検索エンジンの精度は十分であるといえそうだ。

果たしてこの結論はどうかと。
まずそもそも論としてナビゲーショナルクエリ系の広告からの検索も含まれている、と考えれば(というか個人的にはそっちのほうが多数派だと思いますが)、4割しか目的のサイトに簡単にたどりつけていない、ということになります。
ナビゲーショナルクエリ系の広告、ということは広告主側は事前に検索連動型広告やモバイルのSEOで網をはれるわけで(つまり「○○」と検索してくださいの○○というキーワードであらかじめ何らかの形で上位表示しておけばよい)、その状況で4割のユーザーしか「簡単に」目的のサイトまでたどりつけていないというのは、まず広告主側の網の張り方がちゃんとできていない
ということがいえるでしょう。
さらに考えると、この4割の「簡単に」たどり着いたユーザーには検索連動型広告経由やモバイルのSEOを施したサイトに訪問した可能性も十分あるわけで、「たどり着けなかった」ユーザーが4%であるというリサーチから
「モバイル検索エンジンの精度は十分であるといえそうだ」
という結論は導き出せない、というのが個人的な見解です。
逆に言うと広告主的にはそれだけユーザーを取り込む上での網を張る余地があるということになるのでモバイルSEMの市場はまだまだ未開拓の分野が多いということもいえるでしょう。

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
2008年になりました。このBlogも2004年からスタートしているので4年目に突入となりそうです。
昨今社内のトレーニング用にしか使っていないこのBlogですが、ゆっくりと更新の準備を進めています。
できれば年内にはニュースクリッピングぐらいは始めたいと思っているのでよろしくお願いします。
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